GPS精度の仕組みと誤差の原因
測位の仕組みと精度を上げるコツをわかりやすく解説
GPS測位の仕組み
GPS(Global Positioning System)は、地球上空約20,000kmを周回する約30基の人工衛星から発信される電波を受信し、 受信時刻の差から現在位置を計算する仕組みです。最低4基の衛星から電波を受信できれば位置を特定できます。
4基以上
必要な衛星数
約20,000km
衛星の高度
10〜30m
標準的な精度
誤差が出る原因5つ
🏢 ビル・建物の影響(マルチパス)
ビル街では衛星電波が建物に反射して、端末に到達する経路が複数になります(マルチパス)。これにより誤差が50m〜100m以上になることがあります。
🌧️ 天候の影響
豪雨や大雪では電波が減衰し、精度が低下します。通常の雨や曇りではほぼ影響ありません。
🏠 屋内での精度低下
建物の壁や屋根がGPS電波を遮断するため、屋内では衛星測位が困難になります。Wi-Fi測位で補完する機種を選ぶと改善できます。
🚇 トンネル・地下
トンネルや地下では衛星電波が完全に遮断されます。最後に測位できた位置が表示されるか、基地局測位で大まかな位置のみ表示されます。
🔋 バッテリー残量
バッテリーが極端に少なくなると省電力モードに移行し、更新間隔が自動で長くなる機種があります。リアルタイム性が低下する原因になります。
精度を上げるコツ
機種選びのコツ
- ・GPS+GLONASS+みちびき+Wi-Fi対応機種を選ぶ
- ・更新間隔が1.5分〜に対応した機種を選ぶ
- ・Wi-Fi測位対応で屋内精度をカバー
使い方のコツ
- ・更新間隔は1.5〜3分に設定
- ・ファームウェアは常に最新に更新
- ・バッテリーは20%以上を維持
曇り・雨の日、GPSの精度への影響は?
結論から言うと、通常の曇りや雨がGPSの精度に与える影響はほとんどありません。GPS衛星の電波は雲を透過するため、「曇っているから位置がずれる」ことは基本的にないと考えて大丈夫です。
例外は豪雨・大雪など極端な悪天候で、電波の減衰により精度がやや低下することがあります。ただし日常の見守り用途では、天候よりも建物の中・地下・高層ビル街・高架下といった「電波の遮蔽・反射」の方がはるかに大きな誤差要因です。
雨の日に位置が飛ぶように見える場合は、天候そのものより「屋内に入った」「傘や建物で衛星が見えにくい場所を通った」ことが原因のケースが大半です。誤差が気になるときは、下の「誤差が出る原因5つ」と「精度を上げるコツ」をご確認ください。